「コーヒーが冷めないにうちに」
そんな小説があった。
冷める前に飲み干さないと、二度と戻れない。
「ツナグ」というドラマもあった。
故人にたった1度だけ、会うことができる。
日没から夜が明ける少し前までの時間。
たくさん言い残したこと、たくさん後悔したこと、
そして、とても大好きだったこと。
そんなことを考えながら、ちょうど0時、コーヒーを淹れる。
今日は、彼の5年目の命日。
出先のため、何の用意もしていないけど、毎年コーヒーを淹れている。
缶ビールと。
彼は毎朝、二人分のコーヒーを淹れてくれていた。
もう2度と、会えない。

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