身体障害者1級のため、最高額をもらう。
月額21万円。
これで1ヶ月二人でやっていく。
マンションは団体保険に入っていたが、免除の適用は無く毎月払っていく。
毎日、家に居るのも退屈だろうと思い、リハビリの代わりに旅行によく行った。
治療にも前向きに探し続けた。
そして貯蓄は減っていく。
働かなければと、知り合いの紹介で近所に働きに行く。
おかげでやっと貯蓄はずっと減らない状態を保つ。
介護10年になる頃、主人の癌が見つかる。
ステージ4の進行がん。
抗がん剤を使わず、どうしたら改善できるのか、徹底的に調べ上げた。
保険の利かない治療ばかりで、高額なことが多かった。
全てを失っても、彼の命を救いたい。
抗がん剤は苦しい。
血を吐くとも言われた。
なので、何とか苦しまずに改善させたい。
入院するたび癌が悪化して戻ってくる。
家に戻って最悪の数値を改善させた。
最後の入院。
数値がいいですねと看護婦さんに言われる。
入院中、主人が毎日何度も電話をかけてくる。
ちょっとだけ、元気そうだ。
テレビ電話。
二人で同じ楽天モバイルを買っておいて良かった。
3日くらいして徐々に電話が鳴る音が減っていく。
心配で、こちらから電話をかける。
始めは出てくれた。
ご飯は一度も食べてないという。
そして、電話をかける気力もないんだと悟った。
電話をかけても呼び出し音が長い。
かわいそうで、電話をかけるのを止めた。
絶食させ、点滴のおかげでまた数値が悪くなる。
強制的に退院させて、おうちで3週間過ごした。
また、涙が出てくるので割愛。
そして、一人になり、二人で過ごした思い出のマンションは、居ても悲しくなるだけなので売却した。
この時期、不動産の価値が上がっていて、千万円ほど利益を得た。
その頃には、主人の母親が亡くなり、保険金が配られた。
そうして、一気に資産を手に入れた。
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