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② 障害年金で二人生きていく

身体障害者1級のため、最高額をもらう。

月額21万円。

これで1ヶ月二人でやっていく。

マンションは団体保険に入っていたが、免除の適用は無く毎月払っていく。

毎日、家に居るのも退屈だろうと思い、リハビリの代わりに旅行によく行った。

治療にも前向きに探し続けた。

そして貯蓄は減っていく。

働かなければと、知り合いの紹介で近所に働きに行く。

おかげでやっと貯蓄はずっと減らない状態を保つ。

介護10年になる頃、主人の癌が見つかる。

ステージ4の進行がん。

抗がん剤を使わず、どうしたら改善できるのか、徹底的に調べ上げた。

保険の利かない治療ばかりで、高額なことが多かった。

全てを失っても、彼の命を救いたい。

抗がん剤は苦しい。

血を吐くとも言われた。

なので、何とか苦しまずに改善させたい。

入院するたび癌が悪化して戻ってくる。

家に戻って最悪の数値を改善させた。

最後の入院。

数値がいいですねと看護婦さんに言われる。

入院中、主人が毎日何度も電話をかけてくる。

ちょっとだけ、元気そうだ。

テレビ電話。

二人で同じ楽天モバイルを買っておいて良かった。

3日くらいして徐々に電話が鳴る音が減っていく。

心配で、こちらから電話をかける。

始めは出てくれた。

ご飯は一度も食べてないという。

そして、電話をかける気力もないんだと悟った。

電話をかけても呼び出し音が長い。

かわいそうで、電話をかけるのを止めた。

絶食させ、点滴のおかげでまた数値が悪くなる。

強制的に退院させて、おうちで3週間過ごした。

また、涙が出てくるので割愛。

そして、一人になり、二人で過ごした思い出のマンションは、居ても悲しくなるだけなので売却した。

この時期、不動産の価値が上がっていて、千万円ほど利益を得た。

その頃には、主人の母親が亡くなり、保険金が配られた。

そうして、一気に資産を手に入れた。

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この記事を書いた人

1970年12月7日東京生まれ。中卒。15歳で就職。1年で退職。この後全てアルバイト生活。バイト3つ掛け持ち、17歳で一人暮らし。カメラやPCなどが好きで毎日使用している。母が経営する飲み屋で出会ったお客さんと意気投合し40歳で結婚。現在ではクロスバイクや登山、旅行などアクティブに過ごす。

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