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① フリーターの自分には、見たことがない高額。

彼と出会ったとき、彼が生命保険に入っていたことが分かった。

毎月25.000円。

会社で強制的に、断れずに入ったらしい。

新築のマンションを購入するときに減らすよう説得し、19.000円にしてもらった。

自分だったら絶対に入らないけど、未来の病気のためだというので仕方がない。

マンションを購入し、ちょうど1ヶ月後に脳出血で入院となる。

その時、保険というものが効いてくる。

ガンが主流だったけど、三大疾病がちょこっと脇役で入っていた。

その金額、自分にとっては聞いたことがない。

23.000.000円。

本当のこれを、もらえるのか・・・。

入院当時はしばらく考えられなかったので、保険は後回しだった。

少し落ち着いて、改めて主人に伝えた。

彼自身は、それどころではないのは重々承知。

笑みさえもない。

入院中の話なので、マンションのローンは解決されるということを伝えたい。

障害を持った彼にとって、金銭は何の役にも立たない。

なので、自分もその姿を見て、役に立たないと感じた。

その生命保険は、その他細かい手当があり、合計3千万近くもらえたと思う。

毎月の額が、前のように月25,000円のままなら、合計6千万になったという。

あくまでも保険なので、そういうもの。

まぁ、とにかく彼から通帳の暗証番号が聞けなくて苦労をした。

麻痺によって話せず、文字が書けず、口をパクパクするだけ。

数か月、自分の貯金は全部病院代で無くなってしまい、主人の貯金が無いと生活できないので本当に困った。

そして最終的には、動けない主人のことを思い、この預かった2千万円は使わず残しておいた。

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この記事を書いた人

1970年12月7日東京生まれ。中卒。15歳で就職。1年で退職。この後全てアルバイト生活。バイト3つ掛け持ち、17歳で一人暮らし。カメラやPCなどが好きで毎日使用している。母が経営する飲み屋で出会ったお客さんと意気投合し40歳で結婚。現在ではクロスバイクや登山、旅行などアクティブに過ごす。

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